M-1グランプリ2022の感想

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一年前、気の置けないフォロワーのこんな呟きを目にした。

 

" 世の既婚者または同居人がいる皆さまにお伝えしたいのは、M-1グランプリの日はホテルに泊まるのは超オススメだということです。3時にチェックインして敗者復活戦を見て、本戦までにディナーやコンビニで食事、放送後は感想をサーチして夜ふかしして、朝はゆっくり起きる。寿命が十年伸びます "

 

そのとき僕もちょうどビジネスホテルの一室に居た。

師走の最中、家族には『のっぴきならない事情が有る。』とだけ言い残し、ただテレビでお笑いを観る為にこんなことをしていいのか…と背徳感に苛まられていた気持ちがスゥーっと晴れていったのを今でも思い出す。

 

という訳で去年と全く同じホテルにチェックインしたわけで。

目の前に大きなテレビで敗者復活戦、デスクの上には持ち込んだタブレットTwitter閲覧、スマホでは本戦を観ながら食べるピザやチキンのテイクアウトを吟味。もはややりたい放題。1年分の日々のストレスが砂時計のようにサラサラとケツの穴から抜けていくそうな感覚だった。

結婚している・していないの話では無く、要は小綺麗な非日常空間にトリップして好きな事だけに囲まれた独りの時間を存分に堪能する、これは皆さまホントお勧めです。共に寿命を延ばしましょう。

 

さて、そんなセミナーまがいの自堕落話は此処までにして、これから決勝のネタ順に1組ずつ皆目見当違いの雑感を垂れ流していこうと思います。

毎年すみませんね、コレは僕にとって心の年末調整なので宜しければ最後までお付き合いください。(時折の敬称略も悪しからず)

 

 

 

①カベポスター

 

まず『大声コンテストのトップバッター』という題材が堪らない。

うわートップかぁ…、というこちらの残念な想いとは裏腹にむしろその為にこしらえてきたような最高のネタだった。

 

俺は浜田さんのツッコミがとにかく好きだ。すぐ隣に居るのに何処か俯瞰から見て指摘しているような独特な声のトーン。歳を重ねてその声に更なる円熟味が増したら、日曜日の昼下がりにギャルママが筑前煮を作る様子にずっとチクチクなんか言っててほしい。

あと『糸電話って数分後にはほんとゴミだね』の掴みの速さは異常。あれで笑わん人居るのか?

 

 

真空ジェシカ

 

R-1の決勝にて、ハリウッドザコシショウが『誇張しすぎた古畑任三郎』をやるとなった直前に、会場のお客さん達が一斉に湧いた瞬間。

 

あのアンダーグラウンドのカリスマがついに地上まで自分の笑いを貫通させてしまった時の悦びってなんなんでしょうね?

そしてあのゾクゾクをいま1番期待しているのが真空ジェシカだった。

 

もう1行も聞き逃すのが勿体ないと感じるほどのクオリティ。後日談にて、どうせ番手が早くて勝ち残れないだろうから最後のくだりを敢えて足したと言っていたが、アレでこそ真空ジェシカ。こちらに最後まで掴みどころを与えないあの感じがほんといじらしい。

 

 

③オズワルド(敗者復活枠)

 

和牛とほぼ一緒で「ライバルは去年の自分達」に成ってしまっているのが本当に気の毒でならない。観る側全員が知っちゃっている安心安定のオズワルド品質、そしてそこから去年とは違う要素を乗せなきゃいけない宿命。お願いだから優勝してくれ。サスペンダーを置くのはまだあまりにも早い。

 

 

ロングコートダディ

 

コントも漫才も、このコンビがスベっている所を観たことが無い。立って良し 寝て良し、リアルにキングオブコントM-1の二冠を獲れるコンビは?と訊かれたらロングコートダディのオッズは1倍台だと思う。

最も笑ったのはお味噌汁を持った兎が言った『楽しみやなぁ…。』の一言。

たぶん給水所みたいに沿道に自分でおかずをチョイスしていくタイプの定食屋があったのだろうか?そこでお味噌汁だけ一旦よそってもらい、もう片手にはトレイとその上に出来立ての卵焼きを受け取る際の番号プレートが乗せていたのかな…?じゃなきゃお味噌汁だけで楽しみやなぁとかいわないし…。ふふふ。

と云うそれこそ皆目見当違いな考察が捗る捗る。あっという間の4分間。全組通して幸せ度はダントツ1位だった。

審査員の方からのネタ時間が少し余ったことへの指摘に対して「練習のしすぎてボクらの足が速くなった」と咄嗟に返した所には震えた。じゃない方の仮面を被った笑いの悪魔、堂前透。

 

 

さや香

 

いや、もう完全に日本演芸史に残る傑作だろ。

 

ある一定の清潔感のラインを越えたブラックマヨネーズ。それが只の真似事の域と全然違う、さや香でしか出せない色に成ってしまっている。

やっぱりさ、今の漫才師の方って色んなところにアンテナ張り巡らせなきゃいけないから大変だよね。現在進行形のCreepy Nutsのパーソナルイメージをマイムで表現するときの百点をサラッとやってのける。どこもかしこも一切の隙が見当たらない。

さて、そこで我々が絶対に忘れてはいけないのが去年の彼ら。

もはや俺のなかでは生乾きだったカサブタが剥がれ桃色のケロイドになってしまっている『からあげ4』。

 

アレは一体なんだったんだ?

 

今回の会心の漫才を観た後だと その強烈なコントラストにクラクラする。本当に同じさや香なのだろうか?

とにかく、とにかく、早くM-1グランプリ2023が始まってほしい。これほどのピンかパーの振り幅が大きいコンビは珍しい。

ファイナルステージで『からあげ』ヤられたらもう死ぬかもしれない。

 

 

男性ブランコ

 

 

でました。まっちゃんが少年のような笑顔でケラケラ笑う枠。

まさかそれが男性ブランコだとは思わなかったけれど。マジでくだらなかったなw

五線譜でスパパン!となるところの描写の巧みさが余計腹立つ。賞レース向きかと問われれば全くそんなネタでは無いなと素直に思うが、M-1というひとつの興行としては無茶苦茶楽しめた演目のひとつだった。あと浦井さんの声ってセクシーだよね。

 

 

⑦ダイヤモンド

 

面白いのは間違いない。

紙幣のネタとか涙流すほど笑ったし、かねてより大好きなコンビだ。ただちょっと今回は…。日本語について考える、それを限られた時間の中で全て必中で笑わせに行くって設定が鬼過ぎる。ただ大会終了して俺のTLには『〇〇もね』と添えられたお二人の写真がネットミームのようにちらほら散見される。初見の顔見せに関してだけ云えばもう十分過ぎる効果はあったはず。あとは来年、ダイヤモンドがクリスタルの如く輝きを取り戻す瞬間を待っている。

 

 

⑧ヨネダ2000

 

このコンビ、あと13回M-1出れるらしいよ。

もう絶望だろ、周りのライバル達は。

ズルいよ、面白過ぎるもん。

 

余談だが、このブログを書いている最中、姉から動画が送られてきた。

毎年恒例の親子でのケーキ作りの様子なのだが、年長さんになった姪がエプロン姿で『ぜったいにー↗︎成功させよーねー↘︎』をマンキンでやっていた。

 

涙が出そうになった。

 

去年の錦鯉の『こーんにちわー!!!!』もそうだけど、否が応でも周りの人達をポジティブな気持ちにしてくれる言葉が流行るって本当に素晴らしいことだと思う。

 

漫才の賞レースを全国ネットで放映する意義はマジで此処に尽きるよ。

 

 

⑨キュウ

 

今大会1番応援していたコンビ。

とにかくネタが好き。通勤の際のBGMは決まって山下達郎かキュウの漫才のほぼどちらかだ。

聴けば聴くほど味が出てくる。彼らのお陰で俺は徳川の将軍をノータイムでつらつら言える。落語に近いのだろうか。

賞レースにおいてこれは矛盾しているのだろうが、このコンビは時間に縛られて欲しくないんだよ…。のびのびと、清水さんの1番心地良いタイミングでの『めっちゃ、ええやん…』が是非聞きたかった。また来年、タイタンで連覇だ。

 

 

ウエストランド

 

優勝おめでとうございます。

触るもの皆傷つけるお笑い、本当に圧巻でした。

 

 

さてさて、おべんちゃらは此処までにして。

 

俺はウエストランド、というか井口さんがあまり好きではありませんでした。

好きから嫌いに変わったといいますか…。

でもそれにはしっかりと理由がありまして。

まぁ、井口さんのサジェストを除けば界隈の人間じゃなくても大体分かるとは思うのですが、彼が下半身の件でちょっとしたボヤ騒ぎになった際に、先輩の爆笑問題のラジオに騒動の謝罪をしにスタジオに来たのですが、それがタラタラタラタラおんなじ事の繰り返しで、一つも面白くありませんでした。更にその回はよりにもよって人間国宝 松村邦洋のゲスト回。俺がどんだけ楽しみにしてたと思っているんだ…!と怒りはどんどん増し、しまいには関係ない松村さんに気を遣わせて励ましを頂く始末。

最悪でした。

 

この一件がどうも忘れられず今大会まで来てしまいましたが、うーん…、

やっぱり笑っちゃうよね!これはもう仕方ない!

 

そして今週の優勝報告回のカーボーイで太田さんが言っていた 『審査員が頭抱えたり俯いたりそれを今ちゃんが注意したり、会場全部を巻き込んでいる様子に感動した』という言葉が素敵だった。

太田さん、自分の事のように喜んでたな。

聴いててコチラも嬉しい気持ちになった。

ウエストランドさん今まですみませんでした。

 

アナザーストーリー、楽しみにしていますね。

結局泣きながら家族に優勝報告の電話をするのでしょうか?

フォルフォルフォルフォル云いながら今井口さんの首元目掛けてブーメランが向かっているといいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

M-1グランプリ2021の感想

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夢を諦めないことの尊さ。

あるいは年齢を引き合いに出して夢を諦める事の出来ない呪い。

そんな人生においての重い重い一撃を 1組のおじさんコンビによってこれでもかと思い知らされた。

 

M-1グランプリ2021。月並みな感想でごめんなさい。凄かった。放送終了後の1時間はずっと涙がとまらなかった。本戦でこれだもん。毎回号泣不可避な最上のドキュメンタリーをお届けしてくる「M-1アナザーストーリー」は一体どうなってしまうのだろう。拝啓、"プレミアムスポンサー" サントリー様。どうか私めに南アルプスの天然水を20リットルほどください。

 

さて、ここからいつものように何様目線でファイナリストのネタ順に1組ずつ雑感を垂れ流してまいります。お笑い芸人でも放送作家でも業界関係者でもハガキ職人でもない只の地方の30男の戯言ですので、不快に感じられる方も居ると思われます。先に謝罪しておきます。すみません。(敬称略も重ねてお詫び申し上げます)

 

 

モグライダー

 

これはキングオブコントでの蛙亭の時も思ったけど、もうさ、トップバッターだからって理由で『基準点で』とかいう つまんないお決まり事は一旦捨てませんか? 

……などとつい声を荒げてしまうほどに今回のモグライダー会心の出来でした。『出順さえ良ければ…』とかうるさいです。一番手でも95点がつくような大会になってもらいたいです。マジで。M-1グランプリから賞レースの固定概念を変えていきましょう。これまで幾つもやってきたように。

まぁなんにせよ、モグライダーはもう黙ってても売れます。あんな綺麗に整った凸凹コンビをテレビ局がほっとくわけがない。いっぱいいっぱい出世払いをして、また年末にどこかノイズ混じりの それでいて上質なJAZZをあの場で聴かせてください。

 

 

②ランジャタイ

 

幸福な最下位。……なんだそりゃ。

でもこの言葉に尽きる。

去年、マヂラブ野田がせり上がりの土下座ムーブでM-1史上最速の掴みをキメていたが、国ちゃんはその先も先。呼ばれても立たない。パネルを見学。焦る伊藤ちゃん。最高だ。

そもそもランジャタイを点数に当てはまること自体がナンセンス。0か100の二択。最下位か優勝。そして今回はそのゼロの方だった。それだけの話。正直結果なんてどうでもいい。今回の最大の成果は、いつかの敗者復活戦で『国民最低』の評価を受けた彼らがTwitterトレンドの『ランジャタイ最高』というワードを日本を席巻した事。ホントざまぁみろです。これでイヤでも耳に 頭に そしてハートにこびりついたことでしょう、彼らのコンビ名が。これこそがグレープカンパニー仕込みの『名前だけでも覚えて帰ってください』です。

来年が彼らのラストイヤー。そして今回、二択のうちの一つが潰されたわけです。2度目以降のランジャタイは恐いですよ。皆様、これからの1年間でじわじわと胸元に刺さった毒に侵されてください。

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③ゆにばーす

 

狂気を感じるような一切の隙の無いディベート漫才。観ててちょっと怖かった。川瀬名人が本気で獲りにきている……。来年で辞めてしまわれる……!惜しくも点数が振るわなかった事については納得がいかなかったり、ちょっとホッとしていたり。結局さ、居なくなってほしくないんですよこういう人には。ネタは完全完璧。だけど暫定ボックスではグッズグズ。エンディングでは 中学生みたいな純粋な顔で誰よりも笑っている。強烈な人間味のコントラスト。お願いします、また此処に来てください。そして辞めないでください。

 

 

 

④ハライチ(敗者復活枠)

 

私事ながら、このコンビはほとんど同年代。2人が歩んできた少年時代 青年時代 の思い出話の一つ一つに強い共感を覚える。だからこそ今回の賞レース最期のネタには痺れた。もうどうなってもいい、全てを此処に置いていくと云う覚悟。いままで見た事ないハライチがそこにはあった。嗚呼、また同年代が第一線から退いてしまう…。相撲好きが故に ふと稀勢の里の引退が頭をよぎった。

『土俵人生に一片の悔い無し』

M-1グランプリありがとう、楽しかった!』

また僕の心の中の青春群像が幕を閉じたような気がした。

 

あ、でも『ハライチのターン』はずっと続けてよね。人生はまだまだ長いですから。

 

 

 

真空ジェシカ

 

刺さる人には貫通するほど強烈に刺さる。

刺さらない人には全く刺さらない。

 

だけど、殺傷能力はそのままに、当人達が世間1人1人のこめかみに照準を合わせに行ったら……、

 

とか、まどろっこしい事考えていたらなんか正統派の評価受けてるんだから まぁ面白い。正統派?そんなわけあるか!

ただ此処で終わらないのが真空ジェシカキングオブコントのマント、もう腹ちぎれるほど笑った。

爪痕が深過ぎてこのケロイドはしばらく消えないかもしれない。もし " 父母 " があの場に来年揃ったら……、おーこわ。まーごめ。

 

 

 

⑥オズワルド

コツコツコツ………、

えーお世話になっております。

 

板に着いて僅か数秒で確信してしまうほどの王者に相応しい貫禄。

 

あ、"行った" な。と誰もが思ったはず。

1stのネタは間違いなく今大会全ネタ通してのトップ。

白状しますと、僕は2本目の失速の理由が僕にはよくわかりませんでした。極めてレベルの高い所での掛け合いのズレ?0コンマ数秒の間の取り具合? ごめんなさい。もうお手上げです。一旦やめさせてもらいます。

 

 

ロングコートダディ

 

準決勝を観た時に 1番笑ったのがこの『肉うどん』。あのネタで配信チケット代の元はとりましたね。ラコステでのフェイント・2文字タイム・走行距離45万キロのワゴンR。どれもこれも好き過ぎる。

生粋のコント師だと勝手に思ってたコンビだったから個人的に1番の衝撃でした。もうやんなっちゃうよ、次から次に好きな芸人出てくるから。

なぁ、えみちゃんよ。

 

 

⑧錦鯉

 

 

「一文無し、参上!」で突如ピカピカのステージに現れたパチンコのスロット台おじさんが、1年後に同じピカピカのステージに寝っ転がって『Life Is Beautiful!』と叫んで1000万円を獲得する。

どんな映画よ。

 

この暮れにかけて、また多くの若手芸人の方々が夢半ばに解散していった。各々が前向きなツイートと共に、相方とお客さんへの感謝を綴る。

大好きなお笑いでこういう出来事が1番ツラい。

「30までやったのに…」
「40まで踏ん張ったのに…」
これは一般社会でも全然当てはまることだから。

そんな中、50に成っても辞める気が毛頭ない、そして相方もそれに付き合う気満々。

 

夢を諦めない尊さと 年齢を理由に折り合いをつける事の出来ない呪い。

 

時間差で胸中へ押し寄せてくるこの両極の想い。

 

『逕庭拳』って虎杖悠仁の専売特許じゃなかったの?

 

あのオジサンがデカい声で言う『どうせみんな、こうなるんだよ!』はあまりにも深い。

 

 

⑨インディアンス

 

去年の敗者復活からトップバッターで上がってきてから僕はこのコンビが大好きだ。

古くからのアンタッチャブル、並びにNONSTYLEフォロワーよ、もういい加減観念したほうが良い。

インディアンスは止まってくれない。貴方がたがモヤモヤしてる間に多分爆速で優勝かっさらってゆく

 

 

 

⑩もも

 

『なんでやねん○○顔やろ!』の気持ちの良い応酬。

ただこのパターンのネタだけじゃないらしいから末恐ろしい。

そして何より恐ろしかったのが、松っちゃんの『まぁ3年後優勝顔ですよね』という最上級の賛辞に対してノータイムでまもる君が言った「僕ら来年優勝するんで」でした。マジかっけーよ超新星。この部分何回も観た。

 

 

お笑い芸人でも業界関係者でも凄腕ハガキ職人でもない只のパンピーの駄文を読んで頂き本当に感謝致します。

M-1は芸人の人生だけではなく、それに魅了された茶の間のお笑いスケベ達の人生も毎年毎年変え続けております。今年はとうとう 嫁に『集中したいから』の一点張りで独りビジネスホテルに宿泊し、40インチのTVの前に半裸で陣取り ピザをかっ喰らいながら数々の痛々しい分析ツイートを沢山放流してしまいました。こんなオトナに誰がした。

ただ間違いなく言えることは、生きてると巻き起こる嫌なことやツラいことを、年末のこの興行が忘れさせてくれること。

同じように人生の長いマラソン中に ふと視える目印の電柱のようにM-1グランプリを捉えている同志達に窓越しよりグラスを傾けて、今日は一泊6000円でゆっくり眠らせて頂きます。

……どうも、ありがとうございました……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霜降り明星のラジオにはなんのシンパイも要らなかった件

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パーソナリティとスタッフ、そして全国のリスナー達の全員野球を観た。


霜降り明星オールナイトニッポン0。
番組スタートから2年目となり、もう一部に昇格するのは時間の問題では?といった所で、突如大事件が起きた。

が、騒動の一部始終を書くことは自重させていただく。
(↑色々と思う所が大アリなので。)

今年に入って芸人が自身のラジオで謝罪する一幕が多くて参ってる。
いつから深夜ラジオでの発言とメディアでの報道が直結されるようになったのか?
もう秘密基地ではなくなったのか?

まぁ、そんなことは今回どうでもいい。

それより昨日の霜降りのラジオは凄かったという話だ。

とはいえ、
せいや、どんな釈明すんだろう…』
『また岡村さんの時みたいなテンションだろうか…』
粗品、どうか頼むぞ…』

そんな事がぐるぐる頭を駆け巡る。

まもなく3時。

数秒後、それらのシンパイは全て杞憂だったことに気付くこととなる___。

さぁここから私が足で稼いだ当日の番組タイムテーブルを延々と書き殴っていきます。
意味が解らなかったり、抜けている部分が有ったとしても訂正しません。
(もう脳が蕩けそうなので)


〜番組スタート〜

【ポケットいっぱいの秘密】1回目

・いい湯だな 歌唱 
 (デューク・エイセスVer.)

マネーの虎
 (方言が気になる堀之内社長)

鎮座DOPENESS登場① 

オール巨人を叱責する坂田師匠

鎮座DOPENESS登場②

トニー谷&宮城まり子
「さいざんす・マンボ」歌唱

笑点オープニング歌唱
 (粗品へ初代のMCクイズ)

デンセンマンの電線音頭
 (粗品小松政夫を要求)

・5センチメンタルジャーニー

〜CM〜

【ポケットいっぱいの秘密】2回目

・ドリフのツーレロ節 歌唱

笑点クイズ②

・麻雀のローカル役

・ムツゴロウのイロモネア

安田記念
 (完コピVer.)

安田記念
 (山田勝己 出走)

マネーの虎 小林社長登場
 (アレグリア歌唱)

安田記念
アンカツさん登場)

・25点の矢沢永吉のモノマネ 

・ごはんがススム君

・甲子園のサイレンにビブラート

〜CM〜

【ポケットいっぱいの秘密】3回目

  • ♬ポケットいっぱいの秘密(フル)

・炒飯を泣きながら食うギン
 (味変のマヨネーズを要求)

志摩スペイン村あるある歌唱

笑福亭仁鶴 登場
(おばちゃんのブルース歌唱)

カイジ大槻班長 登場

スーパーマリオ 実況プレイ
クッパ達もSTAYHOME)
(パタパタに苦戦)

織部金次郎 登場
(エンドレス財前直見

ーーここで香川県西日本放送愛媛県南海放送とお別れーー

お別れの曲は

  • 『♬ポケットいっぱいの秘密』②


〜CM〜
4時の時報

【ポケットいっぱいの秘密】4回目

・寅さん登場

・寅さんからの鎮座DOPENESS

・ボルトからの鎮座DOPENESS

・副担任に降格した坂本金八 登場
(1年間女子を保健体育を教える)
(校庭にアメリカから来た犬と鳥)

桑田佳祐 登場
(♪逢いたさ見たさ 病める My Mind)

・サザンからの鎮座DOPENESS

・サザンからのおばちゃんのブルース

・笑っていいとも最終回
(10分近い超大作)←激アツ!!
鎮座DOPENESS⑥)

〜CM〜

【ポケットいっぱいの秘密】5回目

・クレイジーマンが引くラジオネーム

  • ♬ポケットいっぱいの秘密

(フランス語Ver)

・漫才①(懐かしい思い出)

・漫才②(水)

〜CM〜

  • ♬瑛人「香水」

〜CM〜

【ポケットいっぱいの秘密】6回目

粗品、ついに発狂。

『オカシクなっちゃうよーー!!!!』

・今日のハイライト最中に せいやの首に激痛

  • ♬ポケットいっぱいの秘密 カラオケVer.

せいや⇒アグネス⇒桑田佳祐武田鉄矢⇒仁鶴のうたつなぎ。

  • 粗品のポケひみカラオケVer.

『『『野党!』』』

鎮座DOPENESS

・お便りに全部突っ込む宣言

・BTTF劇場

赤プルさん 登場

【ポケットいっぱいの秘密】7回目

・のこささ劇場

・スパイダースメドレー

〜CM〜

【ポケットいっぱいの秘密】8回目!!

安田記念④!!

〜出走馬一覧〜
アーモンドアイ🐴
山田ミスターサスケ🐴
マイメロちゃん🐴
ダノンプレミアム🐴
ダノンキングリー🐴
アドマイヤマーズ🐴
ミキの昴生🐴
グランアレグリア🐴
インディアンス🐴
ペンシアンナイト🐴
クルーガー🐴
鎮座DOPENESS🐴
さいざんす・マンボ🐴
ツーレロ節🐴
水での粗品🐴
財前直見🐴
織金🐴
爆笑太田🐴
中田カウス🐴

織部金次郎がparでフィニッシュ。

〜エンディング〜





……いかがでしたか?
これが "オールナイトニッポン" です。
もし私が今回の騒動を書こうと腕まくりして聴き耳を立ててたネットライターならもうお手上げですよ。

メディアに対してこんな中指の立て方があったなんて知らなかった。
逃げ?言及せず?いや違う違う。
そもそもそんな事、求めちゃいない。
日々の生活での嫌な出来事を忘れるほどに笑わせてもらう。
このコロナ禍の最中でも、リアルタイムで
元気を貰っている‥。繋がっている。
私たちが深夜ラジオをわざわざ生で聴く理由なんて案外それだけだったりするんだよ。

『笑いに変える』なんてレベルじゃなかった

もっといえば笑いで埋め尽くされていた。
記事に出来る文言なんて一つも無いほどに。


せいやがこれまで愉しんできたカルチャーを白球にした全リスナーに向けての1000本ノック。

これを2時間ノンストップ。
終わったのが早朝5時。
え、これで我々に今から寝ろと…?


そしてこんな怪電波の発信元である霜降りの二人はバッチリ漫才衣装を着てラジオブースに現れたことになによりグッとくる。

騒動を受けて、野次馬根性を働かせた初見の人達の為だろうか?
『どうも、我々が霜降り明星です!このカッコ、見覚えありますよね?どうぞ2時間楽しんでって下さい!』

そんな感じ?
もうやめてくれよ。格好良すぎるわ。

20年近く深夜ラジオを聴いてきてこんな放送は初めてだった。書き起こしも人生初。
何故か「この回を忘れたくない‥!」と思ったからからだろう。

まだと言う方はradikoのタイムフリーにて向こう1週間は聴けますので、どうかお早めに。

AMラジオの概念が変わるし、なにより 霜降り明星の凄さをゼロ距離から喰らうことになります。寝ながら聴こうかな‥なんて甘っちょろい感覚は危険です。くれぐれもやめてください。

私はもう寝ます。書き起こしの為に3回も聴き直して脳幹が破壊されたもので。


ではまた1週間後、変わらずいつもの時間に。

Creepy Nutsのラジオは2部の改編突破どころか近い将来LFの柱になると思う


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これまで芸人のラジオばかり聴いてきたのですが、昨年の2月ぐらいからどっぷり嵌り出したHIPHOPユニット『Creepy Nuts』の番組。

コンビでやってるラジオはだいたい1年近く聴き続けると 二人の声の判別は余裕で出来るようになるから 今1番聴き心地が良いんですよね。

てなわけで新米リスナーながら日頃の感謝を胸にライブビューイングの方に足を運びました。(尚、中野サンプラザは落選。無念。)

 

雑感

めちゃめちゃ楽しかった。いや 普段から楽しく聴いていたけども、普通に「興行」としてちょっともう素晴らし過ぎた。真夜中の、AMの、深夜3時から4時半までの、、そんなお世辞にもメインストリームじゃないコンテンツが繰り出すイベントのクオリティではなかった。

まず視覚的にとても見やすかった。ミクチャの画面を大スクリーンで観てるような感じ。…なんかちゃっちい言い回しになってしまったが、これが1番安心するのよ。ラジオ卓にマイクがニュッと伸びてるあのいつもの光景。オードリーの時も思った。

企画のラインナップがホント "良い意味で" 馬鹿馬鹿しいものばかり。素人リスナー壇上にあげてラップバトルさせたり、無駄に見応えがあった遊戯王まがいのデュエルタイム。そしていつものネタコーナー。イイネイイネ。俺はコレを観に来たんよ。電車に揺られ、自宅からむちゃくちゃ離れた初めて来た街のイオンモールに。

 

松永さん

この人の番組内でのメールの読み方は本当に凄いと思う。伝わる人が限られるかもしれんがマジで爆笑問題太田光クラス。

最初聴いた時、何処でそのスキル身につけたの?!と驚いた。よくよく知っていくと彼は重度のラジオリスナーだったらしい。(「WANTED!」、最高だったよね)

Creepy Nutsのラジオでのトークのハンドリングは基本この人。今回のイベントの軸としてキャッチミー・イフユーキャンを全編流そうと言ったのもこの人。『まさか本当に流さねぇだろうなぁ‥w』とはたかを括りつつも、前日にアマゾンプライムでがっつり観てきた俺はイベントが始まって大スクリーンに昨晩観たあの小洒落たアートワークが映ったとき、つまんでいたポップコーンを喉に詰まらせかけた。

 

R殿

 

『R殿!』。この中野サンプラザのお客さんの掛け声は良かったなぁ。『居たんだ!』と思ったもん。一気に映画館内の空気が和んだのを肌で感じた。

どんな流れでそんな風になったかうろ覚えですが、DJ松永がR−指定に『お前このイベントで何一つ嘘偽りなく真実だけを喋ることをリスナー達に誓えよ!』と言い出し、ピンスポが当たる中、Rが高らかにそれを宣言。別になんてことないいつものじゃれ合いのように見えるやり取りだったが、終盤にまさかのサプライズで出てきたZeebra氏がステージの去り際に言った

テキーラの瓶、みたいな感じで超ビンビン!

これを聞いた時、『あれも嘘じゃなかったんだ…!』と一人感動してしまった。

Rはいつも正直。そして落語家みたいなオチをつける。凄え。

 

ライブパート

さて、上記であっさり書いちゃいましたが、サプライズでZeebraさんが来ました。

例の如くジブジブパニックやらボンバーマンやら言ってる中に「ちょっとヤメてくんねー!」の一声。そこからMR.DYNAMITEまでの流れに一切の無駄がなかった。アガらないわけがないだろ。

寛大だよねぇ。あれがレジェンドの器のデカさ。「これからも手の掛かる後輩だわ」と仰ってるのを聞いた時、無性にジーンときた。なんも関係のない僕ですがこれからもCreepy Nutsを宜しくお願いします。。。

Zeebraさんが「テキーラの瓶〜♪」とご陽気に去って行った後のCreepyのワンマンショーも素晴らしかった。贅沢贅沢。初期の曲から耳馴染みをある人気曲まで。ツイッターで会場行った方の呟きを見たら「入門編」といってもいいぐらいのキュッとしたセットリストだったみたいです。俺みたいな新米には超有り難い。いつかライブにも行ってみたいな。

 

そんな感じで長々と書いてきましたが、大変充実したひとときでした。ラジオイベントあるあるですけど、行った後はますますその人達のこと好きになりますよね。

無事に改編を突破して、いつかLFの柱になってまたイベントやってくれることを願ってます。


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おかえりアンタッチャブル


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茶の間で声が出た。

 

『ええ?!この番組で?!』と しばんちゃんと全く同じリアクションだったが、よくよく思い返したらこの番組じゃなきゃ駄目だよなと大いに納得した。

 

数日前だろうか。Twitterのタイムラインにアンタッチャブルが復活するという旨のトピックスが流れたのは。

僕はまっっっったく信じていなかった。勿論リツイートなんてしないし、いいねなんてもっての他だ。

 

『するわけないから』 

 

『あのコンビはもう終わったんだ』


『これ以上 我々の感情をもてあそぶのはヤメてくれ』 と。

 

ただ、二人とももういいオジサンだ。この業界に居る限り、良好な関係を築いてほしい。

僕達にはくりぃむしちゅーが居る。有田と上田が手を取り合ってお互いの架け橋になってほしいと。そんな風に思っていた。

 

手を取り合って。

 

今日、そんな淡い妄想がテレビの前で現実になった。( 上田は出てないが、ノータッチのはずが無い)

 

バービー、ザコシ、小梅。この番組でいままで散々振りに振ってきたあの流れの中でついに山崎。

仰々しくスタジオに設置していた金ピカの幕からではなく、スタジオ袖から有田が手を引いて へーづらこいてスタスタと。

 

サンパチマイクに二人が揃った時の柴田英嗣の『オッシャア!!』。

スーツのジャケットをバサッと脱ぐあの仕草。




そりゃ声も出るし涙もでるわ。10年だぞ。伏線とかもうどうでもよくなるほどの月日が流れたんだぞ。

学校を卒業して、就職して、転職して、いろいろあって結婚するまで。笑うお正月、お台場お笑い道の粗〜い画質の漫才を辛い時に心のきつけのように何度観てきたと思ってるんだ。

 

そんでなんか無性に腹が立つのは 漫才のテンポとキレが全然錆びていないところ。

 

え? 2009年のままじゃん。こちらが覗いてる画質が格段にあがっただけなの? 10年間やってこなかったのに? センスだけでこれだけの出来なの? ふざけんな!ふざけんな!この天才漫才師!

 

まぁそんなことで真夜中につらつらと想いを書き殴ってきたわけだけど。。。

 

おい、マジでどうすんだ人力舎!!!!

 

眠れる獅子がついに目を醒ましちゃったぞ!

アンタッチャブルが本格的に始動となったら、19→20シーズンのお笑い界が大きくうねるぞ!

 

さて、時刻はもう午前3時です。


この興奮と喜びはまた明日Twitterのみんなと分かち合う事としよう。

 

おやすみアンタッチャブル

 

そして、おかえりなさい。



シカマンのホントの最終回、忘れてないよね?






 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さよならたりないふたり」を観た感想


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凄かった

とにかく凄かった。
違うコンビのツッコミ同士のユニットライブ、それもトークでなく長尺の漫才2本で構成された2時間半。みなとみらいには行けなかったけれど、ライブビューイング獲れて本当に良かった。間違いなく人生ベストに数えられるほどの体験だった。

 

まず最初に白状しておくと、僕は10年来のリトルトゥースではあるが、不毛な議論は正直そんな熱心なリスナーではない。
『いや、お前それで "たりないふたり" 語るなや』と云われたらそれまでですが、もうそんなの気にしちゃいれないくらい山里亮太の達者さに見事に吹っ飛ばされた。

 

たりないふたり』がまたやる事を知ったのは10月3日。まぁその前に番組アカウントが若ちゃんの手によって再び動きだしていたので「もしや‥?」と淡い期待を抱いてはいたが、まさか正式な情報解禁を待たずして演者がポロッと書き込むとは思わなかった。

 

さよならたりないふたり

 

そうか、もうこれで本当に幕を閉じるのか…と一抹の寂しさを覚え、当たれば良いなの宝くじ感覚で申し込んだものの案の定落選。すぐさま最寄りのTOHOシネマズでのライブビューイングに申し込んだ。(この迅速さ、なんで仕事に発揮出来ないのだろうか…)

 

さてさてどんな感じになるのやら、、
テレビの時のようにまずホワイトボードに設定やら合間の小ボケやらオチへの持っていき方やら、最初の1時間ぐらいはそんな感じのやりとりになるのかなぁと想像していました。

 

しかしそんなことはありません。まず始まったら若ちゃんが「もうやっちゃおうよ」「言いたいことは頭の中に山ほどあるのよ」と狂気に満ち満ちた笑い声を交えながら漫才開始ボタンを早々に押して会場暗転。

え?嘘でしょ?もう?!

 

公演を観に行った方ならおわかりだと思いますが、この日の若林正恭は完全にホアキン・フェニックス


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いままで見たことの無い えんじ色の漫才スーツ。

これがまた超格好良い!!!!

数日前に渋谷に湧いていたなんちゃってジョーカー達とはとても比べられない、あの作品を充分に慈しみ、スピリットまで深く染め上げた仮装、そんな風に僕には見えた。

 

ライブ全体の構成としては、両者ご対面→空白の5年間の話もそこそこに1時間20分の長尺漫才→いやぁ疲れたねぇと笑いながらまたも長尺漫才(これも1時間近くやってたかも)→やっと座って公開反省会、というもうイカれたセットリスト。打ち合わせ無しの全て即興。どうかしてる。観に行かれた方が呟いていたが、お笑い芸人目指す人が観たらたぶんその場で諦める。ほんとそれ。

 

ジョーカーと化した若林正恭、そして例えツッコミの引き出しに全て鍵を掛けられ、自分の得意なフィールドから引きずり出された時に初めて垣間見える "キラー山里" の本当の実力。尋常ではなかった。

 

個人的に特にグッときたのは、2本目の漫才での両手首を縛られた状態(←何故縛られているかはちょっと説明が長くなるので割愛します…)での結婚した後に新たに生まれた山里亮太の葛藤を吐露するくだり。

 

妬み嫉みを武器に荒野を切り拓いてきた男。

それが幸せを手に入れた今、何を武器に、ガソリンにすれば、という素直過ぎる告白。とても漫才の最中にする話ではない。

あぁここまでさらけ出してくれるんだ…とちょっと泣きそうになった。

一線で踏ん張ってきた二人の生き様を投影する漫才。

そりゃ1時間越えるのも当然なのかもしれない。

 

よくこの二人は "持たざる者" という言葉を用いてお互いをなじることがある。

ただこの二人を見ていると、ここまでお互いの仕事や生き様を認め合う関係。そんな相手がいてなにが持っていないのだろうかと思わされる。
二人でステージに立った瞬間、その時だけは 奥さんや親友、そしてお互いの相方、そのどれよりも強い絆が見える。エンディング映像にて山ちゃんが言っていた「若林は相方ではないが相棒」という言葉。もうこれが全てなんだろう。だから"さよなら" なんて有り得ないのよ。

 

最後に。
今回の公演の為に新たに歌詞を書き下ろしたCreepyNuts殿。本っ当に素晴らしいリリックでした。TOHOシネマズ仙台、ライブビューイングながら観客ブチ上がっておりました。お笑いをここまで真摯に愛してくれてありがとうございます。

 

 

2019年12月31日 追記。

さて、あれからとんでもないビックバンを落とされ、皆様いかがお過ごしてしょうか?

これまで見たことないボルドーのスーツは実はブライダル物だったり、漫才のオチの「ゼクシィ買って帰るわ」だったり、今考えれば色々散りばめれてありました。

ついこないだ、ポップコーンをつまみながら映画館のスクリーンで叫ぶ『(嫁が) 見えてきたんだよ!!!!』をケタケタと どこか上から笑っていたあの頃がなんとも懐かしい。

 

 

人生いろんなことがあります。

 

ただ ひとつ言えることは、「オールナイトで1番に発表してくれてありがとう」。

 

それだけです。

 

にょぼ林。早く慣れなきゃなあ。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【お笑いってコンビが仲良しなら売れるの?】


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このブログを書くにあたって今一度 動画サイトにて仲良しの代名詞について知ろうと検索したところ、椅子から転げ落ちてしまった。

 

犬猫に大きく差をつけてのダウンタウン

時代はとうとうここまで来ているらしい。

 

仲の良いコンビ。

パッと思いつく範囲で名前を挙げていくと

さまぁ~ず、バナナマンおぎやはぎサンドウィッチマン、オードリー…etc.

 

いまやタレントとして売れる為のレーダーチャートの一つとまでに数えられるようになった芸人コンビの「仲の良さ」。

 

  • 二人のイチャイチャに癒やされる

  • 観ててほっこりする

  • 可愛い

 

挙げ句、一部の『好き』と云う感情がエクストリームしちゃった人たちがBL的な描写の二次創作まで二人の距離感を急接近させてしまうこともしばしば…。

(一応、本に携わる職業をしているのでこのジャンルの存在自体を否定するつもりは全く無い)

 

話を戻すと、近年では[仲の良いコンビは世に受け入れられる=売れる]という安直な方程式が生まれてしまい、そのようなコンビの影響をモロに受けた若手達がSNSや配信番組などを駆使して必死に自己プロデュースしているような風潮がある。

 

劇場の楽屋や新幹線などで相方が仏頂面でスマホを弄ってる様子をアップしたり(お前ら絶対仲良くないだろ)

 

残念ながらファンも馬鹿では無いので 自ずと透けて見えてしまう。

 

時代のトレンドを察知したテレビ局の人間の後押しが推進力になったとは思うが、そもそも上記に挙げたコンビは計算でああいう風に振る舞ってるわけではない。

 

メディアの後押しを受けて芸能界の大海原へ出たとしても、肝心の船体が強固でなければ 沖に出て大しけを喰らった時にすぐバラバラになる。

 

勿論、バイオリズムがあると思う。

学生時代から家庭を持つ歳になるまでずっっっと隣に居るんだ。顔も見たくない日だってあるはず。それは夫婦関係と一緒。兄弟コンビ以外は結局は他人同士なのだから。

だから上記のコンビは凄い。というかもう異常。

熟しに熟しまくった究極の腐れ縁。

 

その好みの別れるであろう芳醇な匂いすら、世間に受け入れられている。

 

いざ自分達の実生活を振り返ったとき、このような人間関係を築けているだろうか。

いや、出来てない。なんなんだ、この人達は。

良いなぁ。。。良いなぁ。。。

結局、全ては憧れから来るものなのかもしれない。 

 

“ 憧れたら負け ”(©東京03飯塚悟志

 

以前、フットボールアワーのA-studioを観て非常に感銘を受けたことがあった。

 


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なんて文学的。

切なくも美しい。

 

これまで仲の良いコンビをフィーチャーする際にカウンターパートとしての立ち位置が多かったフットボールアワーだったが、これを観て印象がガラリと変わった。

 

 

 

電話番号を知らない。住んでる所も知らない。楽屋は別々。移動も別々。咀嚼音を聞くだけでイライラする。

それでもひとたび板に立ってしまえば他人が一切介入できない二人だけの空気感が生まれる。

 

僕はまだ関西芸人の様式美というものを知らな過ぎる。

 

この旨の呟きをした際、ありがたい事にひとつこんな引用コメントも頂いた。

 


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なるほどね。

そりゃ一番上にくるわけだ。