【お笑いってコンビが仲良しなら売れるの?】
このブログを書くにあたって今一度 動画サイトにて仲良しの代名詞について知ろうと検索したところ、椅子から転げ落ちてしまった。
犬猫に大きく差をつけてのダウンタウン。
時代はとうとうここまで来ているらしい。
仲の良いコンビ。
パッと思いつく範囲で名前を挙げていくと
さまぁ~ず、バナナマン、おぎやはぎ、サンドウィッチマン、オードリー…etc.
いまやタレントとして売れる為のレーダーチャートの一つとまでに数えられるようになった芸人コンビの「仲の良さ」。
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二人のイチャイチャに癒やされる
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観ててほっこりする
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可愛い
挙げ句、一部の『好き』と云う感情がエクストリームしちゃった人たちがBL的な描写の二次創作まで二人の距離感を急接近させてしまうこともしばしば…。
(一応、本に携わる職業をしているのでこのジャンルの存在自体を否定するつもりは全く無い)
話を戻すと、近年では[仲の良いコンビは世に受け入れられる=売れる]という安直な方程式が生まれてしまい、そのようなコンビの影響をモロに受けた若手達がSNSや配信番組などを駆使して必死に自己プロデュースしているような風潮がある。
劇場の楽屋や新幹線などで相方が仏頂面でスマホを弄ってる様子をアップしたり(お前ら絶対仲良くないだろ)
残念ながらファンも馬鹿では無いので 自ずと透けて見えてしまう。
時代のトレンドを察知したテレビ局の人間の後押しが推進力になったとは思うが、そもそも上記に挙げたコンビは計算でああいう風に振る舞ってるわけではない。
メディアの後押しを受けて芸能界の大海原へ出たとしても、肝心の船体が強固でなければ 沖に出て大しけを喰らった時にすぐバラバラになる。
勿論、バイオリズムがあると思う。
学生時代から家庭を持つ歳になるまでずっっっと隣に居るんだ。顔も見たくない日だってあるはず。それは夫婦関係と一緒。兄弟コンビ以外は結局は他人同士なのだから。
だから上記のコンビは凄い。というかもう異常。
熟しに熟しまくった究極の腐れ縁。
その好みの別れるであろう芳醇な匂いすら、世間に受け入れられている。
いざ自分達の実生活を振り返ったとき、このような人間関係を築けているだろうか。
いや、出来てない。なんなんだ、この人達は。
良いなぁ。。。良いなぁ。。。
結局、全ては憧れから来るものなのかもしれない。
以前、フットボールアワーのA-studioを観て非常に感銘を受けたことがあった。
なんて文学的。
切なくも美しい。
これまで仲の良いコンビをフィーチャーする際にカウンターパートとしての立ち位置が多かったフットボールアワーだったが、これを観て印象がガラリと変わった。
電話番号を知らない。住んでる所も知らない。楽屋は別々。移動も別々。咀嚼音を聞くだけでイライラする。
それでもひとたび板に立ってしまえば他人が一切介入できない二人だけの空気感が生まれる。
僕はまだ関西芸人の様式美というものを知らな過ぎる。
この旨の呟きをした際、ありがたい事にひとつこんな引用コメントも頂いた。
なるほどね。
そりゃ一番上にくるわけだ。